研究内容Research

創薬細胞モデル研究プロジェクトでは、以下のようなプロジェクトを進めております。 なお、研究概要については、こちらをご覧下さい。

研究目的・背景

幹細胞とは自己複製能(self-renewal)と分化多能性(pluripotency)を有した種々の細胞の元となる細胞のことであり、近年注目を浴びているES細胞やiPS細胞なども幹細胞の一種です。本プロジェクトでは、これらの幹細胞から分化誘導した細胞(血液細胞や肝細胞など)を用いて医薬品の有効性や毒性を評価する系を新規に構築することにより、創薬研究を加速化することを目的としています。

研究内容

I. 幹細胞の分化制御と創薬応用

幹細胞を目的の細胞に分化させることは、胎児期における臓器形成などの発生過程を培養皿上で再現することであると考えられます。そこで、発生の分子メカニズムを明らかにしつつ、そこで得られた情報を幹細胞の分化誘導法の開発、さらには創薬応用にフィードバックさせることにより、基礎研究から応用研究への橋渡し的な研究を行っています。

I. 幹細胞の分化制御と創薬応用

II. 脳血管内皮細胞への効率良い分化誘導法の開発

ヒトiPS細胞から脳血管内皮細胞を分化誘導し、そこから開発したin vitro血液-脳関門モデル(BBBモデル)を利用して、薬物動態やDDS等種々の創薬基盤技術へ応用することを目指しています。 具体的には、このBBBモデルを利用して、中枢神経に作用する薬物の薬物動態評価、薬物を能動的に脳へ輸送させるDDS技術の開発、虚血性脳血管障害等、BBBに異常をきたす病態のin vitroでの再現、に関する研究を行っています。 また、in vitro BBBモデルに関しては、脳血管内皮細胞自身の改良や他の細胞との共培養、3D培養等を行い、商業利用を目的としたMPS(生体模倣システム)に搭載できるよう改良を進めています。

II. 脳血管内皮細胞への効率良い分化誘導法の開発